民泊を始めてしばらくすると、「そろそろ自社サイトを作ったほうがいいのかな?」と考える方もいると思います。でも、自社サイトを持つことにはメリットもあれば、手間や負担もあるのが正直なところです。
自社サイトを持つと、どんな良いことがある?
「自社サイトって気になるけど、何が良いの?」と思う方も多いと思います。ここでは、代表的な3つをご紹介します。
1. 民泊サイト(OTA)の手数料をカットできる
Airbnbのような民泊サイト(OTA)を使うと、予約が入るたびに手数料が発生します。これは、集客や予約システムの利用に対する対価なので妥当ではありますが、利益が削られてしまうのも事実です。
一方で、自社サイトからの予約なら手数料は一切かかりません。集客や予約システムの準備は必要ですが、その分、より多くの利益を確保できます。
2. リピーターとつながりやすくなる
民泊サイト(OTA)では、予約後の連絡や再訪時のやりとりに制限がある場合もあります。
一方、自社サイトを持てば、
- メールマガジンを送る
- LINEやSNSに誘導する
- 次回予約のクーポンを配布する
といった方法で、「また来たい」と思ってくれたお客さんと継続的な関係を築きやすくなります。
3. 宿のこだわりを自由に伝えられる
民泊サイト(OTA)にはあらかじめ決められた入力項目があり、便利な一方で、他の宿と似たような見せ方になってしまうので、差別化しにくいという側面もあります。
自社サイトであれば、
- 写真や文章の構成を自由にできる
- 「どんな人に泊まってほしいか」「どんな魅力があるか」を自分の言葉で伝えられる
- コンセプトや地域の情報を深く紹介できる
など、あなたの宿にあった発信が可能です。
民泊サイト(OTA)との違いから見る、自社サイトの課題とは?
自社サイトは、良いところばかりではありません。民泊サイト(OTA)と違って、自分でやらなければいけないことがいくつかあります。
1. 集客を自分で行う必要がある
民泊サイト(OTA)は、プラットフォームそのものに集客力があり、何もしなくてもある程度の人に見てもらえます。自社サイトは自分から動かない限り見つけてもらえません。
具体的には、
- 検索エンジン対策(SEO)
- Googleマップへの登録
- SNSでの発信
- 場合によっては広告
などの集客活動を、自分で少しずつ積み重ねる必要があります。
2. 信頼や安心感を自分でつくる必要がある
民泊サイト(OTA)では、レビューが掲載されていたり、プラットフォーム自体の信頼性があるため、初めての宿でも安心して予約してもらいやすい仕組みがあります。
自社サイトでは、そうした仕組みがありません。
そのため、
- 宿泊者の声(レビュー)を掲載する
- 写真や設備情報をしっかり載せる
- キャンセルポリシーやチェックイン方法をわかりやすく記載する
など、見た人が「ここは安心できそう」と思えるように丁寧な情報提供が必要です。
3. 日々の管理や対応の手間が増える
民泊サイト(OTA)では、空室カレンダーや決済、予約メッセージの仕組みがあらかじめ用意されています。
自社サイトではそれらを自分で整えたり連携させたりする必要があります。
たとえば:
- 複数の予約サイトとのカレンダー連携がうまくいかないと、ダブルブッキングのリスクがある
- 予約確認やキャンセル対応も自分で対応
- サイトの内容や写真も定期的に見直す必要がある
自社サイトに向いているのは?
自社サイトを持つかどうかは、「どんな民泊運営を目指しているか」によって向き不向きがあります。
次の2つのタイプに分けて考えるとわかりやすいです。
効率重視で運営したいタイプ
- 民泊サイト(OTA)に任せて、なるべく手間を減らしたい
- 宿の特性上、こだわりを見せるのが難しく、個性や魅力の伝え方に悩んでいる
- 本業やプライベートの時間を優先したい
こうしたスタイルの方は、まずはOTA中心での運営でもしっかり成り立つことが多いです。無理に自社サイトを作らずとも、安定した予約を得られている方も多くいます。
人とのつながりや宿のこだわりを大切にしたいタイプ
- 「また来たい」と言ってくれた人と、長くつながりたい
- 宿にこだわりやコンセプトがあるので、個性や特徴を伝えていきたい
- しっかりと利益にもつなげていきたい
このような方には、自社サイトがとてもよく合います。再訪してくれる人に直接アプローチができるようになり、“選ばれる宿”として少しずつ育てていくことができます。予約ごとの手数料がかからないため、利益率の改善にもつながります。もちろん、自身で行うコストや手間もあるため、総合的に判断することが大切です。
必要なのは「自分に合ったタイミング」と「運営スタイル」
自社サイトは、すべての人にとって必要なものではありません。でも、次のような状況になったときは、検討してみる価値があるかもしれません。
- 民泊サイト(OTA)からの予約が安定してきた
- 宿の強みやどんなお客さんが喜んでくれるのか少し見えてきた
- 「また来たい」と言ってくれる人が増えてきた
- 利益率を改善したい
そんなとき、自社サイトは“次の一歩”として役立つツールになります。
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