Googleサイト内検索、放置していませんか?年1回のチェックで使いやすく

大規模なサイトでは、Googleの検索エンジンを使った、サイト内検索機能を設置している場合もあると思います。
サイト内検索のメンテナンスしていますか? 

今日は、サイト内検索の利便性をあげるために、どういったことをしたらいいかご紹介します。「検索しても目的のページが出てこない」「検索しても情報が見つけづらい」そんな場合は、確認してみてください。

まず、自分で検索してみよう

検索改善の基本は「使う人の気持ちになること」です。管理者としてサイトの構造を理解していても、実際に検索してみると不便な点が見つかることがあります。

まずは、自分のサイト内検索窓を使って、いくつかのキーワードで試してみてください。パソコンだけでなく、スマートフォンでも表示を確認するのがおすすめです。

こんなところを見てみる

・検索窓は見つけやすいか
・文字が入力しやすいか
・検索結果は見やすいか

気づいたことはメモしておき、あとで改善できるか考えてみましょう。

よく検索されるキーワードで試してみよう

問い合わせでよく質問を受けるキーワードで、検索してみてください。次のようなポイントを確認してください。

・目的のページが検索結果の上位に表示されるか
・古いページの方が上位に表示されていないか
・該当なしになってしまうキーワードはないか

といった想定外の動きをすることがないか、確認してください。

GA4でキーワードを計測しているなら、上位のキーワードで検索してみよう

もし、サイト計測ツールGoogle アナリティクス 4(GA4)で、サイト内検索のキーワードを計測しているのであれば、アクセス解析を確認してみてください。

上位のキーワードで検索したり、季節性があるキーワードもあるかもしれないので、期間を区切って分析してみるのも良いと思います。

ページを改善しよう

検索してみて気づいたポイントがあれば、実際にページを改善していきます。ここでは、サイト内検索でよくある課題と、その対策を紹介します。

課題1「該当ページが表示されない」

例えば、自治体サイトにあるサイト内検索で「引っ越し」と検索しても、引っ越しに関するページが出てこない。

このように、検索しても、想定していたページが表示されないことはありませんか。そんな時は、次の対策を試してみてください。

方法1:該当ページがGoogleに認識されているか確認する

Googleにページが登録(インデックス)されていないと、サイト内検索にも表示されません。GoogleサーチコンソールのURL検査ツールを使い、該当ページが認識されているか確認してみましょう。

【確認方法】

  1. Googleサーチコンソールにログインします。
  2. 左上の検索窓に、確認したいページのURLを入力します。
  3. 「URL が Google に登録されています」と表示されればインデックス済みです。
  4. 「URL が Google に登録されていません」と表示された場合は、「インデックス登録をリクエスト」をクリックして登録申請ができます。

Googleサーチコンソールは、Googleの検索結果を確認・管理するツールです。サイトを登録し、所有権を確認すれば無料で使えます。
Googleサーチコンソールについて詳しく知る

方法2: 該当ページに検索キーワードが入っているか確認する

検索でページを見つけてもらうには、ページ内に検索されるキーワードが含まれていることが大前提です。ページタイトルや本文に、そのキーワードが入っているか確認してください。

よくあるのが、正式な用語と一般的に検索される言葉が違う場合です。たとえば、ページタイトルが「転居届について」でも、ユーザーが「引っ越し」と検索した場合、ページ内に「引っ越し」という言葉がないとヒットしません。

【対応方法の例】
タイトルや見出しに「転居届(引っ越し)」のように、両方の言葉を併記すると検索されやすくなります。

また、ページの説明文(メタディスクリプション)にも同じキーワードを含めると、検索結果で分かりやすく表示されるようになります。

方法3:PDFだけでなく、HTMLページも用意する

PDFだけで情報を提供していると、検索エンジンに認識されにくかったり、スマホで閲覧しづらかったりすることがあります。特に、PDFが画像として作られている場合、検索結果に出なかったり、文字が読み上げられなかったりといった問題が起きます。

そのため、基本的な情報はウェブページ(HTML)として掲載し、PDFはダウンロード用として併設するのがおすすめです。PDFを検索対象にしたい場合は、PDF内の文字がコピーできれば、テキストとして認識されています。

課題2:新しいページより、古いページが表示されてしまう

たとえばイベント情報で、2025年のイベントページを新しく作ったのに、2024年のページが検索結果の上位に出てしまうといったことがあります。

検索順位はページの内容、外部リンク、関連性など複数の要因で決まります。結果的に古いページの方が上位に出る場合もあります。

方法1:古いページを削除し、リダイレクト(転送)を行う

古いページを残す必要がない場合は、そのページを削除し、アクセスがあった場合に新しいページへ自動的に移動するように設定できます。こうした仕組みを「リダイレクト」と呼びます。

例:
・古いURL: /event2024/
・新しいURL: /event2025/

リダイレクトを設定すると、/event2024/ にアクセスした人が、自動的に /event2025/ に移動します。検索結果も、次第に新しいページに切り替わります。

方法2:古いページに、新しいページの紹介をする

両方のページを残しておく必要がある場合は、古いページの方に、新しいページの紹介するのもおすすめです。一時的な対応ではありますが、ユーザの混乱を防ぐことができます。

例)イベントページの場合
このページは昨年度のイベント情報です。今年度(2025年)のイベント情報は以下のリンクをご覧ください。
>令和7年度イベント情報はこちら(新しいページのリンクを配置)

Googleサイト内検索の見直しを年1回の習慣にしよう

大切なのは、小さくても定期的に見直すことです。例えば、新年度の始まる4月に毎年チェックする、というように習慣化するとよいでしょう。

すべてを一度に改善する必要はありません。まずは1つずつ、気づいたところから対応していくことで、サイト全体の使いやすさが自然と高まります。

すべてできなくても、大丈夫です。まずは1つから。

Charyoの活動

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。Charyoでは「お茶と旅」をテーマにしたワークショップを開いたり、地域や観光を中心にウェブサイト制作・運用支援を行っています。