民泊の自社サイト運用って、どんなことをするの?
自社サイトを始めるかどうかを迷う理由の一つに、「サイトの管理が大変そう…」という不安があると思います。この記事では、自社サイトを公開した後に、どんな業務が発生するのかを紹介します。始めるかどうかを考えるうえでの判断材料のひとつになればと思います。
日常的に発生する業務とは?
ここでは、WIXやSTUDIOなどのサイト作成サービスを使い、お問い合わせベースで予約を受ける形の自社サイトを想定してご紹介します。 「やろうと思えばいろいろできるけれど、まずはこれだけやっておけば大丈夫」という、最低限の運用業務に絞って解説します。
サイトの情報更新
基本的な情報が整っていれば、頻繁に更新する必要はありません。
ただし「お知らせ」や「ブログ」のような更新コンテンツがある場合は、3ヶ月〜1ヶ月に一度の更新をおすすめします。たとえば、お知らせ欄が「1年前のまま」だと、「この宿、ちゃんと運営されているのかな?」という不安を持たれることがあります。更新が難しい場合は、思い切って「お知らせ」自体を非表示にするのもひとつの方法です。
また、SNSを定期的に更新している場合は、自社サイトにリンクを貼って「最新情報はこちら」と案内するのも有効です。
もちろん、季節ごとの写真や文章を更新することで、サイトの魅力を伝えやすくなるので、余裕があるときに取り組むのも良いと思います。
お問い合わせ・顧客対応
自社サイトを通じて入る、お客様からのお問い合わせ(空き状況、アクセス方法、持ち物など)に対応する業務です。
SNSのDM、メール、フォームなど、連絡手段はさまざまですが、スピーディーな返信が安心感につながります。よく質問もらう内容については、あらかじめ返信のテンプレートを用意しておくと、対応が楽になります。
予約管理
予約管理とは、お客様からの問い合わせに対応し、空き状況を確認して予約を確定させるまでの一連の作業を指します。具体的には、空室状況の確認、予約の登録、キャンセル対応、ダブルブッキングの防止、予約完了の連絡などが含まれます。
たとえば、Airbnbと自社サイトを併用している場合、自社サイトから予約の問い合わせがあったら、まずその日程の空き状況を確認し、予約内容をExcelやGoogleスプレッドシートなどに手動で記録します。そのうえで、Airbnbのカレンダーで該当日をブロックして重複予約を防ぎ、最後にお客様に予約完了の連絡を送る、という流れになります。
対応の頻度は問い合わせ件数によって変わりますが、作業自体はそれほど複雑ではありません。ただし、二重予約を防ぐためにも、カレンダーやチェックリストを使って、丁寧に管理することが大切です。
集客やリピーター対応(できる範囲でOK)
自社サイトを作ったら、できる範囲で集客にも取り組んでみると良いと思います。公開直後〜半年くらいは、以下のような基本施策に取り組むのがおすすめです。
- ウェブサイトに基本的なSEO対策を行う
- Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)に情報を追加
- SNSに自社サイトのリンクを掲載
- SNSで定期的に情報を発信
- 地元の観光協会サイトや地域ポータルサイトに掲載依頼
その後は、半年〜1年に1回くらいの頻度で見直していけばOKです。
サイト構築サービス・ドメインの管理
WIXやSTUDIOなどのサイト作成サービスを使っている場合、有料プランや独自ドメインを契約していれば、年1〜2回の更新作業が発生します。
たとえば:
- クレジットカードの更新
- プラン継続のボタンを押す
- ドメイン更新の手続き
いずれも数分〜30分以内で終わる作業ですが、忘れてしまうとサイトが非公開になるリスクがあります。スマホのカレンダーなどでリマインダーを設定しておくと安心につながります。
全部できなくても大丈夫。運用は“続けられる形”でOK
最初から全部を完璧にこなす必要はありません。
優先度としては:
- 顧客対応(問い合わせ返信)
- 予約管理(空き状況の管理)
- 最低限の情報更新
この3つを押さえておけば、まずは安心して運用できます。その他の集客やコンテンツ更新などは、できる範囲で取り組んでいきみるのも良いと思います。
おすすめは、月に1回、自社サイトをスマホでチェックする習慣として取り入れてみること。
- 宿名で検索してサイトが出てくるか
- 情報は古くなっていないか
- お問い合わせフォームは問題なく使えるか
これだけでも、トラブルを防ぎながら安定した運用につながります。
集客については、地道な活動の積み重ねが大切です。「これをすれば必ず予約が入る」といった魔法はありませんが、少しずつコツコツ積み上げていくことで、着実に成果につながります。
自社サイトの運用には、地味で面倒な作業もあるかもしれません。でも、それをコツコツ続けていくことで、宿の魅力が伝わるようになり、リピーターや新しいお客様との出会いにつながっていきます。焦らず、自分のペースで、できるところから取り組んでいきみるのも良いと思います。
「自社サイトってやっぱりあったほうがいいのかな?」「気になってるけど、なんか一歩踏み出せないんだよな〜」そんなふうにモヤモヤしてるなら、よかったらCharyoにお問い合わせください。
Web制作まわりのオンライン相談、初回は60分無料でやってます。