見ているとお茶が飲みたくなる、そんなドラマを3つ紹介します。自宅でのんびりした年末年始を過ごしたい方にもおすすめです。
1.茶金 ゴールドリーフ
面白くて全12話を一気見したのが、「茶金 ゴールドリーフ」。
台湾最大のお茶商社の令嬢「イーシン」が主人公のドラマです。1949年、日本でいうと昭和24年。日本統治が終わり、中国の統治下に置かれ台湾が大きな変化をしていた頃の話です。女性の経営者がとても珍しかった時代に、会社の跡を継ぎ会社を守るために主人公は奔走するストーリーです。
衣装やセットの世界観が美しい、ノスタルジックな雰囲気
ドラマの舞台になった洋館、街並みが雰囲気のある場所ばかり。そして、主人公イーシンの洋服も毎回ステキ。若い頃は、可愛らしいお嬢さんのような服から始まり、経営者として成長していくにつれて、大人な可愛い装いになっていく変化も。今日は何を着ているのかなと言う楽しさがありました。
虫に噛まれたお茶が美味しい!?絶大な人気を誇った東方美人
このドラマの舞台になった台湾・北埔(ベイプー)で栽培されていたのは、 紅茶と東方美人と呼ばれる烏龍茶。
東方美人は、虫が噛んだ茶葉を使ってつくるお茶。虫が噛んだ茶の葉は不良品なのではと思ってしまいますが、虫が噛んだときに出す酵素とお茶が反応して、華やかな香りの甘いお茶になります。イギリスで大人気になったお茶だったそうです。ドラマの中でも大事な役割を担っています。
https://www.cinemart.co.jp/dc/t/chakin.html
2.ライジング若冲 天才 かく覚醒せり
色鮮やかな鶏や花、鳥の絵を描いた事で知られる江戸時代の天才絵師「伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)」の人生を描いたドラマ。2022年の1月にNHK放送されていたものです。
煎茶を振る舞い、若冲の絵の才能を見出した
若冲の絵の才能を見出した一人として知られているのが、「売茶翁(ばいさおう)」と言う僧侶。煎茶を世に広めた人としても知られています。僧侶ではありますが、髪はボサボサ、あまり綺麗とはいえない服、煎茶を売り歩き、仏教や茶道に威を唱えるなど、常識にとらわれず、自由な生き方をした人でした。
ドラマでは、若冲と売茶翁が外でお茶を飲み語り合うシーンが出てきます。自然の中で語らい合っているのが、風流でかっこよく、サロンのような雰囲気。ここに参加して、若冲と売茶翁と一緒にお茶を飲んでみたい!
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020111876SA000
3.天狗の台所
雑誌アフタヌーンで連載されている「天狗の台所」の実写化ドラマです。自然の中で暮らす、天狗の兄弟の暮らしを描いています。田舎の古民家で兄弟で丁寧に暮らす日常を垣間見ることができます。
いつかこんな暮らしをしてみたい、憧れの古民家生活
田舎暮らしに憧れる人なら一度は住んでみたいと思うような、自然に囲まれた古民家が舞台。人気ドラマ「きのう何食べた?」のような料理系ドラマです。
お風呂は薪を焚べて沸かし、餃子は皮から作り、カレーはスパイスから配合するといった丁寧な暮らしぶり。何年間も離れて暮らしていた兄弟が、一緒に料理をしたり、畑仕事したりすることを通じて距離が縮んでいく様子もほっこりします。
座卓に並んで食べるシーンや縁側に座っているシーンなど、湯呑みと急須が似合いそうなシチュエーションばかり。ごちそうさまの後にこの兄弟にお茶を淹れてあげたいそんな気持ちになったドラマでした。